// Spacecraft Encyclopedia
人類が宇宙へ放った、
すべての機械たちの記録。
打上げから軌道、搭載機器、内部設計、論文、そして開発秘話まで。 人工衛星・宇宙探査機を一機ずつ、限界まで深く記録していくアーカイブです。
はやぶさ2
C型小惑星リュウグウからのサンプルリターンに成功。世界初の人工クレーター生成と2回のタッチダウンを達成し、現在も拡張ミッションを続行中。
ひまわり9号
東経140.7度の静止軌道から東アジア・西太平洋を10分ごとに観測する現役気象衛星。天気予報、防災情報、航空・船舶の安全を支える。
∞ UNLIMITEDスターリンク
1万機超を打ち上げた史上最大の衛星群。設計思想から通信・電力・制御・構造まで、通常より深く踏み込んだ解剖ページ。
はやぶさ
世界初の小惑星サンプルリターン。満身創痍での帰還は社会現象となった。
ボイジャー1号
人類がつくった最も遠い人工物。恒星間空間を今も飛行し続けている。
ハッブル宇宙望遠鏡
宇宙観の書き換えを30年以上続ける、史上最も有名な宇宙望遠鏡。
ひまわり8号
16バンドAHIで東アジア・西太平洋を高頻度観測した新世代ひまわりの先行機。現在は9号を支えるバックアップ機として待機中。
ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡
赤外線で最初期の宇宙を見る。ラグランジュ点L2に浮かぶ金色の鏡。
あかつき
金星周回に一度失敗し、5年後に奇跡の再投入を果たした金星気象衛星。
国際宇宙ステーション
史上最大の人工衛星にして、四半世紀にわたり人類が住み続ける軌道上の家。
おおすみ
L-4S-5で軌道へ入った日本初の人工衛星。短い通信時間で成功を告げ、33年以上にわたり地球を回り続けた。
しんせい
日本初期の科学衛星。電離層と太陽電波の観測で、国産科学衛星シリーズの道を開いた。
でんぱ
電波星とプラズマを観測した初期科学衛星。日本の宇宙科学が観測対象を広げた一機。
きく1号
日本の実用衛星技術を育てた技術試験衛星。N-Iロケット時代の基礎を固めた。
ひまわり1号
日本の静止気象衛星シリーズの出発点。台風監視と毎日の天気予報を宇宙から支え始めた。
さきがけ
日本初の惑星間探査機。ハレー彗星探査を前に、深宇宙航行の扉を押し開けた。
すいせい
ハレー彗星の紫外観測に挑んだ日本の彗星探査機。国際協力の「ハレー艦隊」に加わった。
ひてん
月スイングバイと軌道制御を実証した工学実験機。日本の月探査技術の足場になった。
ようこう
X線で太陽フレアを見続けた太陽観測衛星。太陽物理の定番データを残した。
あすか
X線分光観測でブラックホールや銀河団を調べた天文衛星。日本のX線天文学を押し上げた。
はるか
宇宙VLBIを実現した電波天文衛星。地球サイズを超える電波望遠鏡の一部になった。
のぞみ
日本初の火星探査機。火星周回には届かなかったが、深宇宙運用の痛みと知見を残した。
あけぼの
オーロラと磁気圏を長期観測した科学衛星。日本の宇宙プラズマ研究を支え続けた。
だいち
地図作成、災害監視、資源観測を担った大型地球観測衛星。日本の防災リモセンの柱。
かぐや
月を全球観測し、ハイビジョン地球出も届けた大型月周回衛星。日本の月科学の代表格。
あかり
赤外線で全天を観測した天文衛星。星形成、銀河、塵の宇宙地図を描いた。
すざく
宇宙の高温プラズマをX線で調べた天文衛星。銀河団やブラックホール研究に厚みを加えた。
IKAROS
太陽光圧で進むソーラーセイル実証機。薄膜の帆を宇宙で広げる鮮烈な実験だった。
こうのとり1号
ISS補給機「こうのとり」の初号機。日本が大型補給船を安全に届けられることを示した。
きずな
高速衛星通信の実験衛星。災害時通信やブロードバンド衛星網の可能性を探った。
スプートニク1号
世界初の人工衛星。58 cmの金属球が発した小さなビーコン音は、宇宙時代と宇宙競争の始まりを告げた。
エクスプローラー1号
米国初の人工衛星。宇宙線検出器の異常な低カウントから、地球を包むヴァン・アレン帯の発見へつながった。
ヴァンガード1号
初の太陽電池駆動衛星。小さなビーコンと軌道追跡で地球の形と上層大気を測り、今も軌道上に残る。
ルナ3号
人類が初めて月の裏側を見た探査機。宇宙でフィルムを現像し、粗い電送写真が見えない半球を地図に変えた。
ボストーク1号
ユーリイ・ガガーリンを乗せ、人類初の有人宇宙飛行を実現した宇宙船。
テルスター1号
大西洋をまたぐテレビ中継を実証した通信衛星。宇宙通信のイメージを世界へ見せた。
シンコム3号
初期の静止通信衛星。東京オリンピック中継で、静止軌道の力を印象づけた。
マリナー4号
火星の近接写真を初めて送った探査機。幻想の火星から、実測の火星へ世界を移した。
サーベイヤー1号
米国初の月面軟着陸を成功させた探査機。アポロ着陸の地ならしをした。
ルナーオービター1号
月面着陸候補地を撮影した月周回機。月から見た地球の写真でも知られる。
アポロ11号
人類初の月面着陸を成し遂げた宇宙船。軌道、着陸船、地上管制が噛み合った歴史的ミッション。
パイオニア10号
木星を初めて近接探査した宇宙機。外惑星探査と太陽系脱出の先駆けになった。
パイオニア11号
木星を経て土星へ向かった外惑星探査機。ボイジャー前夜の航路を切り開いた。
バイキング1号
火星周回機と着陸機の複合ミッション。火星表面を長期にわたって実験室へ変えた。
バイキング2号
バイキング1号と対になる火星探査機。別地点の着陸で火星の多様な姿を記録した。
マゼラン
雲に隠れた金星をレーダーで地図化した探査機。灼熱の惑星に地形の顔を与えた。
ガリレオ探査機
木星周回と大気プローブ投入を行った探査機。衛星エウロパやイオの理解を変えた。
カッシーニ・ホイヘンス
土星、環、衛星群を13年以上調べた巨大ミッション。タイタン着陸も成し遂げた。
ユリシーズ
太陽の極域を観測した探査機。黄道面の外へ出て、太陽風を立体的に測った。
マーズ・グローバル・サーベイヤー
火星を長期にわたり地図化した周回機。後続探査の地形データの土台になった。
メッセンジャー
水星を初めて周回観測した探査機。太陽に近い小さな惑星の全球像を描き出した。
ドーン
ベスタとケレスを周回した探査機。イオンエンジンで二つの天体を訪れた稀有なミッション。
ロゼッタ
チュリュモフ・ゲラシメンコ彗星を伴走観測した探査機。フィラエ着陸機も送り込んだ。
NEARシューメーカー
小惑星エロスを周回し、最後は表面へ降り立った探査機。小惑星探査の先駆け。
スターダスト
彗星の塵を地球へ持ち帰った探査機。太陽系の微粒子を実験室へ届けた。
ディープ・インパクト
彗星テンペル第1へインパクターを衝突させた探査機。彗星内部を直接のぞいた。
COBE
宇宙マイクロ波背景放射の精密観測で宇宙論を定量化した衛星。ノーベル賞にもつながった。
WMAP
宇宙背景放射のゆらぎを高精度に測り、宇宙年齢や組成を絞り込んだ宇宙論衛星。
プランク
宇宙背景放射をさらに精密に測ったESA衛星。宇宙論の標準モデルを鋭く検証した。
ケプラー
トランジット法で系外惑星を大量発見した宇宙望遠鏡。銀河に惑星が満ちていることを示した。
XRISM
高温プラズマの速度と化学組成を精密に測るX線天文衛星。銀河団やブラックホール周辺の物質循環を読む。
だいち4号
Lバンド合成開口レーダPALSAR-3で、災害、森林、地盤変動、海上監視を昼夜・天候を問わず観測する。
EarthCARE
雲、エアロゾル、放射収支を4つの観測機器で立体的に測る欧日ミッション。気候モデルの弱点に踏み込む。
Euclid
広視野で銀河の形と距離を測り、暗黒物質と暗黒エネルギーを探る宇宙望遠鏡。宇宙の3D地図を描く。
TESS
明るい近傍星を広く見渡し、トランジットで系外惑星を探す宇宙望遠鏡。次世代観測の標的リストを増やした。
Landsat 9
半世紀以上続くLandsat記録を引き継ぐ地球観測衛星。土地利用、森林、水、都市化の変化を同じ物差しで追う。
Gaia
10億個級の星の位置、距離、運動を測った位置天文衛星。天の川銀河を精密な立体地図として描き直した。
SWOT
海面だけでなく河川や湖の水位まで広域に測る水循環衛星。地球上の水の高さを新しい解像度で追う。
GOES-18
GOES-Westとして太平洋と米大陸西側を監視する静止気象衛星。雲、火災、雷、宇宙天気を高頻度で見る。
Sentinel-2C
欧州Copernicusの高分解能マルチスペクトル衛星。農業、災害、森林、沿岸水域を継続的に見張る。